2007年03月04日

英語が苦手な人がいるミーティングの情報伝達効率を上げる方法

"Crucial Conversations" というトレーニングを受けた。この会話によって自分と相手の本当の目的が何かをはっきり認識し、過不足無く自分の思いを伝え、お互いの目的を達成するためのハウツー的なもの。

このような soft skills のトレーニングを受けると、アメリカ人の問題へのアプローチの仕方がより明確に分かる気がするという副産物もある。まず、発言が活発だ。トレーニングについての直接の質問だけではなく、「コメント」として自分が過去に体験したことを皆に伝えたり、自分のポジションで今直面している問題についての悩みを開陳する。それについて、別の生徒達がアドバイスしたりコメントを言う。発言量を適当に抑えながら進行するインストラクターは大変である。

部下が直ぐに防御体制になるとか、隣のグループの人は約束した期日を守らずに平気でいるとかの悩みに混ざって、外国人(ノンネイティブスピーカー)とのやりとりの悩みも出てくる。特に日本人とのやりとりに悩んでいる人は思いのほか多いらしい。
「そういう行動パターンはアメリカでは確かに良くあるのでその方法は有効かもしれないが、別の文化圏では違うのではないか。例えば日本とか」
などという質問の後、数秒の沈黙が流れたりする。つまり、その時にはクラスで唯一の日本人である僕が何か言わないといけない。確かに文化として美徳とは認識されてないけど、自分が正しいと主張するためだけに議論する人は日本でも珍しくないよ。ただし、そういう議論は日本語で行われるのが殆どで、英語で出来る人は少ないからなあ、などと。

トレーニングの休憩時間に、数人に相談された。
「日本のチームと電話ミーティングをする機会がよくあるんだけど、議論が出来ない。向こうの言うことがなかなか分からないのは、分かるまで質問できるからまだ良いんだけど、自分が言ったことがきちんと相手に伝わっているか分からない。『分かった?』と聞くと『分かった』と返って来るが、実は分かってないことがよくある」

相手の英語レベルによるけど、あまり長い文を言わない方が良いだろうね、細かいニュアンスで伝えようとせずに全てはっきり言ったほうがいいかもね、それから相手に聞き返されたときには下手に単語を入れ替えたりせずに全く同じ文を繰り返した方がいいよ、と少しディスカッション風にアイディアを出していくうちに、以前僕が日本とイギリスのミーティングをホストしていた時にやっていたことを思い出した。皆、それはとても良いアイディアだと喜んでくれた。

その方法は、リアルタイム議事録。Netmeetingなどを使って議事録ツールをシェアする。誰かが喋るたびに発言の概要を議事録として記録していく。たとえノンネイティブスピーカーが話の流れから取り残されても、10秒後には画面に概要が出てくるので、フォローは可能。ただし、通常の議事録よりかなり長くなることと、議事録係りの負担がマイナスポイント。でも英語が苦手な人たちが英語を使う負担に比べたら大したこと無い(はず)。「日本人にとっては、英語を読むほうが聞くより簡単なの?」と吃驚した顔で聞かれてしまってこちらが吃驚。アメリカでは読むほうが苦手な人たちの方が多いから、当然の驚きではあるか…。

チームメンバーの英語で悩んでいるリーダーの方々、この方法はどうでしょう。自分で議事録取るのがキツイのならば、相手のチームに依頼するのも良し。ただし、コミュニケーションが問題になっているという認識を共有していることが前提になる。

Trackback on "英語が苦手な人がいるミーティングの情報伝達効率を上げる方法"

以下1件のトラックバックはこのページのエントリー"英語が苦手な人がいるミーティングの情報伝達効率を上げる方法"を参照しています。

このエントリーのトラックバックURL: 

» prima materia diary - リアルタイム議事録

  • 2007年03月22日 20:29
  • from prima materia diary

その方法は、リアルタイム議事録。Netmeetingなどを使って議事録ツールをシェアする。誰かが喋るたびに発言の概要を議事録として記録していく。 諸悪の... [続きを読む]

Comment on "英語が苦手な人がいるミーティングの情報伝達効率を上げる方法"

"英語が苦手な人がいるミーティングの情報伝達効率を上げる方法"へのコメントはまだありません。

Post a Comment

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •