2007年01月14日
IRS Tax Audit
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2004年の Tax Return については既に一度トラブルがあったのだが、さらにもうひとつ面倒なことが起こってしまった。Audit(監査)に引っかかってしまったのだ。
というわけで、起こったことをメモ。
IRS(税務局)から手紙が来たのが2006年の6月。Tax Returnが無事振り込まれてからほぼ1年後だ。
「そちらの引越し費用について、更なる情報が必要じゃ。まず、担当者に電話して、面接の日程を予約せよ。面接には以下の情報、書類をまとめて持って来い。もし期限までに面接を設定しなければ、引越し費用の控除はゼロと言うことになり、その分の追加の支払いと金利とペナルティを…」
そして、現在と以前のオフィスの住所、以前のオフィスから現在のオフィスまでの距離、引越し会社のレシート、会社が引っ越し代を支払わなかったことを証明する手紙、などなど十数項目が箇条書きになっている。
Tax Return の時には、レシートなどの証明する書類は提出しないことになっているが、Auditが入ったときのために、証拠書類は全て保管しておく必要がある。僕が提出したForm1040には、引越し代控除の欄があり、引越し費用と、以前の住居から新しいオフィスへの距離(これが50マイル以上でないと、控除を受けられない)を記入することになっている。僕は、費用8200ドル、距離5300マイルと記入した。こりゃAuditされるわけだ。
と気楽に考えながら、ランチの時に同僚にIRSのAuditが入っちゃったよ、と言うと皆一斉に表情を変える。これこれこういうわけだから仕方ないと思ってるんだけど、レシートもあるし、後ろ暗いことは何も無いんだけど、それでも何かまずいの?と聞くと、いや、それなら大丈夫だろうけど、good luck, と何となく歯切れが悪い。
不安に思いながら、面接の時間を決めて、書類をそろえて、IRSへ。1年前に申請した Tax Return の内容全てについて再度質問される。問題になっているのは引越し費用じゃないのかと途中で聞くと、一度Auditがスタートすれば、全ての Tax Return が正確である事を精査することになっている、との返答。これは面倒だ。
ともあれ、質問に全て答え、予め引越しに掛かった費用を一覧表にまとめて置いたものを渡し、レシートも提出(日本語だが、事前に問い合わせたときにはそのままで良いと言われた)。IRS内の日本語が出来る人に訳してもらうのに数週間かかるがこれでOKだと言われて面接終了。なんだ、思ったより簡単じゃん。
日本でも税務署は人気があるわけではないが、悪評があるわけでもない(僕の知る限りは)。しかし、アメリカのIRSはすこぶる評判が悪い。これは結局アメリカ人が事務処理を細かくきっちりやらないからとかじゃないか?きちんとやれば直ぐに解決するじゃんか…と思いながら帰宅したのだが、これが非常に甘かった。
2か月後、再度手紙が届く。
「日本語のレシートを訳せる人が見つからなかった。よって、そちらで翻訳したものを提出せよ。ただし、翻訳は Certified Translation にすること」
日本語でいいって言ったのに。
翻訳サービスのサイトを検索して、レシート3枚の翻訳の見積もりを貰うと220ドル。ぼったくりすぎだよ。では、ということで単純に certified translation で検索すると、こんなドキュメントを発見。Certified Translation をするには特別ライセンスのようなものは要らず、私の知る限りこれはちゃんと訳されていますという手紙をつけて、Notary public(公証人)の前で宣誓してサインすればよい。でもさすがに提出する本人では良くないだろうということで、同僚の日本人に依頼。僕が訳した文書を確認してもらって、宣誓してもらう。
そして、IRSに提出。すると
「この翻訳者は君の友達だろ?これでCertified Translationと言えるのかな…」
などと言い出す。この文書は正式な手続きに則ってCertifyされているのでCertified Translationだ。Certified Translation の定義では今以上に Certification の信頼度を上げる方法は無い。もし疑うのならばそちらが信頼できる翻訳会社にでも依頼して調査すればよい。そしてもし翻訳内容が虚偽ならば友人は犯罪者となるわけで、彼はそんな馬鹿なことはしないと自分は個人的に保証できる、などと主張。すると納得してくれたが、さらに
「前回言うのを忘れたんだが、会社の海外転勤ポリシーのドキュメントはあるか?そちらの会社の転勤には引っ越し費用負担も含まれるはずだ。それも提出して欲しい」
そのドキュメントは社外秘であり、自分はそのポリシーとは別のルールで来ており、既に会社のエライ人に書いてもらった「会社は引越し費用払ってない」手紙を提出したぞ、と主張。わかった、これでOKだとなる。
そしてまた2か月後。
「引越しでどういうものを運んだ?引越し荷物の明細を提出してくれ」
なるほど。最初に全て言えば1回で済むものを、小出しにしてくるわけだ。本来ならば十分な証拠を提出していても(引越しの証明はレシートで十分、Certified Translationも問題ないものだったはず)、更に余計なものまで要求する。それでいて、俺が要求するとおりにお前が動くのは当然という言い方。IRSが嫌われるわけだよ。
引越し荷物の明細なんて残ってないよ…と思ったが、引越し時のメールの中に引越し保険用の明細を発見。ほっとしつつ提出。保存義務が自分にあったのか、今でも疑問だが。
そして、更に2か月後。ようやく Tax Return に変更なしの旨の手紙が届いた。それが12月の終わり間際であった。しかし、
「この後で上司の正式な承認を貰って正式に終了とし、正式な手紙を追って送る」
とも書いてあるので、まだ完全に安心は出来ないのであった。
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