2006年09月07日
特別褒賞は役に立たない
会社で上位のマネージャがホストする会議があった。内容はいつもと変わらず、四半期の業績についてとか、会社ぐるみでやる社会貢献についての話とか。そして最後のトピックが「イノベーションアワードの受賞者表彰」だった。賞状のようなものを入れた額が10枚ほど。ひとり名前が呼ばれる。拍手。その人が前に出て、額を受け取る。またひとり呼ばれる。拍手。その人が前に出て…とやっているうちに、僕のチームの同僚が呼ばれた。え?彼女が?なんかやったのか?
…と思っていたら、次にはもう一人の同僚の名前。え?彼女も?と思う間もなく、次は僕の名前だった。驚きながら、前に出て額を受け取りながら握手。なんで僕は「イノベーションアワード」を受け取ってるのだ?
数ヶ月前にアワード対象の募集をしていた時に、うちのマネージャが応募していたらしい。自分のチームのプロジェクト自体を応募したのだから、チームメンバー全員が貢献者というわけらしい。嬉しいかと聞かれれば、当然ながら嬉しくはない。こんなので表彰されるのならば、なんで前にやったアレやアレやアレは無視されてるんだよ。
表彰というのは難しいものである。自分でよくやったと思っている成果について相応に表彰されれば、本人も喜ぶしモラルも上がるだろうが、そうでなければマイナスにしか働かない。自己評価以下の褒め方ならば意気消沈するし、自己評価以上ならば「なんだそりゃ」と無視するか、バカにされたような気分になるかもしれない。今回の僕のケースは「なんだそりゃ」であり、額を自分の席に飾る気にはとてもなれない。
そんな感じでもやもや考えていたら、思っていたことをより過激に書いている記事を見つけた。
Joel on Software: Incentive Pay Considered Harmful
Treating your rocket scientist employees as if they were still in kindergarten is not an isolated phenomenon. Almost every company has some kind of incentive program that is insulting and demeaning.
He concludes that "incentives (or bribes) simply can't work in the workplace". DeMarco and Lister go further, stating unequivocally that any kind of workplace competition, any scheme of rewards and punishments, and even the old fashion trick of "catching people doing something right and rewarding them," all do more harm than good.
ほぼ同意。よっぽど上手くコントロールされた状況やよっぽど例外的なケースでなければ、特別表彰は役に立たない。特に研究開発の分野では。
そういうわけで、僕はここ数年で3,4枚の表彰状(PCで印刷されたテンプレートどおりの安っちいやつ)を貰っているのだが、結局1枚も飾っていない。だがここで驚くのは、周りの同僚の半分ぐらいはそれをきちんと飾っているのだ。初めて「チーム全員に表彰状」が配られた時、「これで席に飾れるものが出来てよかったな」と同僚に言われて戸惑ったこともある。これについては、Joelさんや僕が少数派なのだろうか?実は多数派はこれで喜ぶので、マネージャ達はせっせと表彰状をプリントアウトするのだろうか?つまり、いわゆる「文化の違い」なのだろうか?
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