2006年07月27日

ボタン押しになりたいか、研究者になりたいか

舛岡先生が東芝と和解した。フラッシュメモリの発明の対価として8700万円が妥当なのか、納得できるような説明は存在しないようだ。しかし、少なくとも

舛岡教授の話「訴えは、東芝などが『技術屋』を上席役員待遇とするなど、産業界で技術を大事にする方向に一定の役割を果たしたと思う」

という点で意味があったのだろう。まだまだ日本では技術者は搾取されすぎな気はするが。

話はがらっと変わるが、舛岡先生が教授になった頃、僕はまだ学生だった。残念ながら直接話したり授業を受けたりする機会には恵まれなかったが、
「フラッシュメモリの発明者が教授となって来るらしい」
という噂は聞いていた。

もう1つ聞いた噂で、
「あそこに行くとまず『君はボタン押しになりたいのか、それとも研究者になりたいのか』と聞かれるらしい」
というものがあった。自分の頭で考えずに、マニュアルに書いてあることや人に言われたとおりにコンピュータや装置を操作するレベルで満足なのか、自分の頭で考えて研究を進めていきたいのか。当然学生は「研究者」と答えるので、その先には非常に厳しい指導が待っていたそうだ。

一般的に大学院生になると、所属する研究室の教授の方針により、忙しい生活になるか楽な生活を送れるか大きく分かれる。ヒマとして有名な研究室もある中で、舛岡研は「物凄くしごかれて、物凄くためになるらしい」研究室として有名であった。10年以上前の噂の話である。

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» 会社の特許制度で400万円近くの報奨金

  • 2006年08月13日 04:27
  • from 技術系社員の「ぼやき」

技術系の会社員の皆さんでも結構苦手な特許・発明活動ですが、うまくやれば報償金でガッポガッポともうかりますよ! [続きを読む]

Comment on "ボタン押しになりたいか、研究者になりたいか"

東芝とサムソン、教授のNHK特番を昨年末見ました。追いかけられている東芝経営者の甘さと日本からのサムソンの情報収集の容易さが描き出されていました。終身雇用の企業の不況下でリストラされ海外へ流れた仲間たちと発明家である教授の技術者としての無念さが伝わる番組でした。あれから、環境はずいぶん変わりました。今は海外からのハンテイングで技術の流出を防ぐために、誓約書を書かせるそうです。そういえば、同じNHKの十年以上前の特番で「電子立国日本」という、主にアメリカとの関係で追いかける日本の独創性を描いた番組で元気付けられた思い出がありました。追いかけられている局面にやっと慣れてきましたが、これからも独創性こそが個人も企業も国も必要と教授はおっしゃっていると思います。技術者はもっと大事にされなければなりません。

  •   Atushi
  • 2006年07月30日 09:18

Atsushiさん、
コメントありがとうございます。
中村教授も舛岡教授も、技術者の貢献への正当な報いが得られる社会を作ることが主目的だということを繰り返し主張していました。そうなるべきだと思います。

  •   garyu
  • 2006年09月07日 23:29

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