2006年04月02日
ウェブ進化論
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「ウェブ進化論」のカバー内側の説明にはこうある。
大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。
では何が「大変化の本質」なのか。僕が1回読んだ限りでは、「○○が大変化の本質である」という直接的な記述は見つけられなかった。
序章「ウェブ社会」に「インターネットの可能性の本質」というセクションがあり、その中に以下の記述がある。
インターネットの真の意味は、不特定多数無限大の人々とのつながりを持つためのコストがほぼゼロになったということである。
ドラえもんの「もしもボックス」に駆け込んで「もし人々とのつながりのコストがゼロになったら」と言った場合にどういうことが起こるか。この条件を実在のものとして実感できず、まだ仮定の世界の話として考えてしまう人々に、こんなことも出来ちゃうんじゃないですか、こんなことも起こりますね、しかしこの辺はあまり変わらないんですよ、と丁寧に説明してくれるのがこの本である。
コストがゼロになれば、1億人から1円ずつもらって1億円稼ぐように、みんなの知恵を少しずつ集めて凄いものが作れるかもしれない。本屋の蔵書が無限大になれば、マイナーな本の売上合計がベストセラーより多くなるかも知れない。誰でも文章を書いて発表できるようになるので、情報量が膨大になり、そこから良い情報だけを選び出す技術が必要になるかも知れない。必要になれば誰か凄い人がそれを作るかもしれない。
この本に書いてあることは全て実際に起こっていることなのだが、今までの社会の変化と違うところは、物理的に目には見えないということである(物理的な制約を取り払った結果が物理的に見えないのはまあ当然かもしれない)。また、この世界を見るには自分で能動的に入っていく必要がある。そのため、多くの人々(特に年長の人々)にとってはこれはまだ「もしもボックス」の世界であり、実在するものではない。「もしも」の話は地に足のついてない話であり、ネットの「こちら側」の人たちには影響を及ぼさない。
ではどういう風に現実になるのか。実は、この世界が「もしも」ではなく、現実として肌で感じている人々が居るのだ。それが若い世代であり、彼らは過去の制約に囚われずに「コストゼロ」の現実の中で自然に振舞っている。彼らの手で数々のブレイクスルーが生み出され、また彼らが消費者としてのマスを占めるようになることで大変化が起こる。
つまり、「大変化の本質」とは世代交代なのか。時代の変遷と言っても良いのだろうか。だから副題のように「本当の大変化はこれから始まる」のか。いや、まず「大変化」するのは何だと認識できるのだろう。経済活動は色々変わりそうだが、それは単なる結果なような気がする。生活が変化するのか。それも結果なような気がする。「コストゼロ」は非常に大きな転換点であり、あまりに大きすぎるために、それが社会に浸透するには数十年単位の時間がかかるのは分かる。しかし、それはあくまで「変わり方」であって、変化の本質ではない気がする。本質は結局「コストゼロ」なのか。
いつでも「もしもボックス」に「元に戻れ」と命令し、インターネットと縁の無い生活を送るのが可能な現在から、「もしも」の世界が遍く現実となる未来までの見通しは今までよりずっとクリアにはなった。しかし、自分の頭の中で、パズルの真ん中の1ピースが抜けているような感覚もある。つまり「良く分かっていない」ということになるのかもしれない。もう1度読んでみよう。
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» 『ウェブ進化論』(梅田望夫著)@素直に波に乗ってハッピー。
- 2006年04月13日 00:43
- from 今日、僕が学んだこと。〜一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ〜
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