2006年01月21日
「超適当にやってようぜ」なんてサイトが昔あったなあ
まず「いい加減」という言葉が、否定的なニュアンスを持っている。
「いい」のに、否定なのだ。これはなぜなんだろう。
「いい加減」という言葉は良い意味にも悪い意味にも使われる。現在は悪い意味の方が主流になっているのは確かで、良い意味の例としては「お風呂のお湯が好い加減」と「いい加減にしろ」ぐらいしか直ぐには思い浮かばない。
善悪両方の意味で使われる「いい加減」と似た言葉として、「適当」も挙げられるかもしれない。goo辞書で引いてみると
てきとう ―たう 0 【適当】
(名・形動)スル[文]ナリ
(1)ある状態・目的・要求などにぴったり合っていること。ふさわしいこと。また、そのさま。相当。
「―な例」「―な結婚相手を世話する」「君主政治なる者は殊に大国に―するの理を/民約論(徳)」
(2)その場を何とかつくろう程度であること。いい加減なこと。また、そのさま。
「―にはぐらかす」「―なことを言う」
とある。面白いことに、「適当」は文語的な使い方だと肯定的な意味、口語的な言い方だと否定的な意味になる。「○○とするのが適当である」と言えば肯定的な意味であり、「てきとーだよ、超てきとー」と言えば否定的になる。
「元々1つの意味の表現を皮肉で使っているうちに逆の意味が出てくる」のは時々ある話で、「貴様」が今では相手を罵る時の呼びかけになってしまっているし、「ヤバイ」を肯定的な意味で使うのもその例と言えそうだ。
さらに、「いい加減にしろ」というフレーズは、 決して「いい加減」にしなさい、という意味ではない。 「その愚かなことをもうやめなさい」、というような意味だ。 「いい加減」だと否定的な言葉なのに、 「いい加減にしろ」では、命令文なんだから、それでいいことになる。
「いい加減にしろ」と言う場合、「お前は既に適当なポイントを過ぎている」という意味が暗に込められている。「いい加減にしておけ」=「それ以上やるな」である。
404 Blog Not Found:Enough is really enough?より
"Ain't no ~ enough" という言い回しは、「いい加減がありえないほど足りない」という状況を表す時に便利だ(ただし口語。文法にのっとってきちんとやる場合は単に "Ain't" を省く)。
まあかなり似てはいるが、「あってもあっても足りない」とか「やってもやっても足りない」という表現では "cannot be ~ enough" という表現もよく使う。can を使うことで「ありえない」感がもう少し強く出てくる表現である。
Search engines cannot be good enough
No traslator web can be smart enough
などといった使い方をする。
最後に、「いい加減にしろ」の英訳としては、"It's enough" の他に、単純に "No more ~!" という言い方もある。"No more kidding!" などという。
追記:
表題の「超適当にやってようぜ」、試しに検索してみたら今もあったよ。
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