2005年11月08日
Googleのモデルは民放テレビ
日本滞在中にブログをほとんど読まなかったため、RSSフィードが大賑わい。少々古くなったが On Off and Beyond 「グーグル世界制覇の野望」とそのコメントを読んで思ったこと。
記事からの引用。
グーグルはウェブサイトや地図などの情報と、情報を処理するためのソフトをバンドルしてワンパッケージにした。そして、情報を必要とする側ではなく、そうした人々に製品情報を届けたいと望む側から対価を受け取るというビジネスモデルにより、高度な情報とIT機能を無料で提供できるようになった。
そしてshuichiさんのコメント。
なぜなら、グーグルなどは、普通のユーザーに対しては無料でサービスを提供していますが、だけどソコにはやっぱり別の所から、主にビジネス側から広告料を徴収しているカラクリがありますし。それに、お金は天から降ってくる訳でもないので、グーグルの収入は、巡りに巡ると自分に行き着くんじゃないでしょうか?
このビジネスモデルで半世紀も飯を食ってきたのが民放テレビである。番組を見る人から直接お金を取らず、スポンサーからの広告料のみで経営する。まさに「情報を必要とする側ではなく、そうした人々に製品情報を届けたいと望む側から対価を受け取るというビジネスモデル」なのだ。そして、世の中の一般常識として民放テレビは無料である。しかし、実はその料金はテレビCMを流しているメーカーの小売価格上乗せなどで、「巡りに巡ると自分に行き着」いているわけだ。
ついでに言うと、テレビCMの料金は非常に高い。もともと放送用電波帯域(チャンネル数)が限られていたために寡占状態になっており、価格競争があまり起こらなかったからである。グーグルは自らの検索技術の優越性を以って似た状態を作っている。
つまり、グーグルは全く新しいアプローチで大金を稼いでいるわけではない。既に長年にわたって有効性が証明された民放テレビのビジネスモデルにおいて「テレビ番組」を「ネットコンテンツ」に置き換えたわけだ。実際には検索サービスをプラスしないと成り立たないわけではあるが。
「使うのは無料、使っている人も使ってない人も等しく料金を気づかぬうちに払っている」というモデルなのだ。これは非常に強い。考え出した人はつくづく賢いよなあ。
つまり「ITを売って利益を出す」時代が終わり、「ITを使って利益を出す」時代が始まるのである。
というわけで、IT業界は「映画からテレビへ」の移行を体験しつつあるのだ。
11/11/2005 追記:
404 Blog Not Found "Who pays your $5?"でも非常に似た主張をしているのを発見したので、トラックバック。
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『RSSフィードが大賑わい』だった原因の一端を担っているのは、ひょっとして自分でしょうか。
だとしたら申し訳ない・・・。
dtoyoさん、
うん、確かに、結構、君のせい。
今度日本に行く時は連絡するよ。直近の奴は時間が短すぎた。