2005年09月09日

配達証明郵便(Certified Mail)は受け取るな

同僚から聞いた話。

うちの市にはカメラのついている交差点がある。信号無視の車を撮影して、ナンバープレート情報を元に違反者に違反切符を郵送する。違反者は罰金を払う…という仕組みだったが、今では動作しているカメラは皆無らしい。違反者が罰金を払わないケースが非常に多いから。

なんで払わなくて良いかというと、普通の手紙で届くから。どこにも送った証拠が残らないので、違反者は手紙を捨ててそのまま。たとえ後で連絡が来ても「手紙を貰ってない」と言えばよい。

じゃあ、Certified mail で送ったら?と聞いたら、これまた効果はあまり高くないらしい。普通の家に送られてくる、予期せぬ Certified mail が「良い知らせ」であることは殆ど無い。送り主が送ったことを証明したい郵便なのだから、当然と言えば当然か。そういうわけで「郵便を受け取らない自由」を行使する人がかなりいる。

そう言えば、日本で「内容証明郵便」を受け取り拒否って出来るのだろうか。ここここなどを見ると、受け取り拒否が出来そうな雰囲気にはあまり見えない。どうなんだろ。

話はアメリカに戻って、その同僚は7年ほど前、小規模な会社に就職して、費用会社持ちでカリフォルニアに引越してきた。雇用条件の1つに
「1年以内に退職した場合には引越し費用を会社に返却すること」
というものがあった。しかし、もろもろの事情で9ヶ月で転職することになった。彼は退職の日に、受付係に
「なんかあったら連絡くれ」
と小さなお別れプレゼントを渡しながら言っておいたら、次の日に電話がかかってきた。
「今、あなたに引越し代の返却を求める手紙を書いているところ。2、3日で届くはず」
次の日から新しい会社に出社する彼は妻に言った。
「全ての Certified mail の受け取りを拒否しろ」
果たして Certified mail を持った郵便屋が数日後に受け取りサインを求めて来た。妻は元の会社からの郵便であることを確認し、受け取り拒否。会社がもし裁判を起こしたならば彼は引越し代を返却しなければならなかっただろうが、会社はそこまでの費用と手間は掛けずに諦めたようだ。

でも、それなら告訴されても告訴状を受け取らないことが出来るのか?と思ったが、それは出来ないらしい。原告側は marshal と呼ばれる事務官を雇うことが出来て、その人に訴状を渡されると拒否できないらしい。受け取りサインがなくても、marshal が「渡した」と言えば渡したことになるらしい。

そういえば、以前 DMV の免許試験官に訴えられた時(免許実技試験の最中に交通事故が起こったので)、高校生みたいな雰囲気の青年が届けに来たなあ。彼はフルタイムの marshal だったのだろうか。単なるバイトだったような気がするけど。

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