2005年04月19日

手っ取り早く会議の効率を上げる

「内田 樹の研究室」の「会議に懐疑」は非常に興味深かった。既に決議済みの議題を「聞いてない」と差し戻して議論のやり直し、というのは幸か不幸か経験したことがない。

自分の場合、ソフトウェアエンジニアという職業はただでさえ効率を追い求める職業である上に、人と喋るよりもコンピュータと対話している方が仕事をしている実感が得られるものなので、一部の人の会議嫌いと言うか、会議の量を減らそうとする努力が物凄い。どうも「会議は仕事ではない」という認識らしい。

僕がこの部署に移ってきた頃には、部全体のミーティングが毎週1回、2時間の枠で行われていた。程なく一部の人達が声を上げ、形式が変更になった。「最初の1時間は全員が聞くべき必須事項を話す。後半の1時間は、本当に必要だと思う人だけが任意で参加する。」これによって2週間に1回ぐらいは1時間で全員がミーティングを終えることが出来るようになったわけだ。

それでも、長引いたとき(と言っても1時間以上になったとき)には結構な数の人が容赦なくいなくなっていく。その中の1人が言うには「そんなに細かいレベルの話じゃないんだから、1つの議題について15分話して結論がでなかったらそのあとの45分はどうせ効率悪いよ。」うーん、念のために最後まで聞こうという姿勢が臆病なだけな気がしてきた。

話が細かい部分に入っていくと「この話はちょっと細かすぎるので、後でオフラインで(個別に)やろう」と言って、話終了。実際に後でオフラインで話がされるかどうかは半々といったところ。つまり、その発言の半分は「この話はもう続けたくないから終わりにしよう」と同義なのだ。

例えば60分の会議で議題が3つ。1つ目の議題が長引いて30分経ったとすると「ちょっとプロセスを確認したい。このままじゃ最後の議題に入る前に時間切れになるけど、そろそろこれを終わりにしないか?」勿論その時の議論の充実具合にもよるが(それから後ろの議題の重要さにもよるが)「時間は大事だよ」という暗黙のコンセンサスはかなり大きいらしい。そして、例えば2つしか議題を消化していない状態で時間が来たらどうなるか。最後の議題は手付かずのまま、会議は終了するのである。

最後の議題が自分の仕事に必要な場合、これはまた大変である。そのために自分で別の会議を設定するか、メールを出しまくる、電話を掛けまくる必要が出て来る。これを避けるために、会議の最初に「この議題は大事だから最初に持ってきてくれ」という話もする。

長いだけの会議はコストパフォーマンスが悪いと言うのは確かにその通りだ。かと言って会議が全く無いならば仕事の効率が高いわけでもない。必要十分な会議の量というものがあると仮定すれば(ダイナミックにその値は変化するだろうが)、日本で働いていた頃は会議量多すぎの方に振れていて、現在は会議量少なすぎの方に振れているのだと思っている。予定表の内容はいつも寂しい。

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