2000年10月10日
いや、あなたはいいのよあなたは
数週間前の話。日記じゃないな。
お祝いがあるよと呼ばれて行ってみると、星条旗が四隅に立っている四角いケーキが用意されていた。とある同僚がアメリカ市民権を取得したお祝いだそうだ。申請してから永住権を取るまでに1年、そのあとさらに市民権を取るのに4年。またずいぶんと長い道のりだったんだなあ。
ケーキを食べながら審査の時の面接の話や宣誓式の話をする。星条旗に忠誠を誓ったときには本当に心から誓ったか?とか、国歌を歌うときにちゃんと歌ったか?とか言う質問が冗談として出てくるってことは、やっぱりアメリカ人はアメリカに愛国心があるのが当たり前だと思われているってことかな。みんな「うれしい?うれしい?」と嬉しそうに聞いているし。
しばらく経って、突然同僚のおばあさんが言い出した。
「でもあれよね、昔は違ったけど、今ではあんまり誰でも彼でも市民権を取れるから、そんなにありがたみが無いでしょ?あなたとか、特別な少しの人だけが取れるんだったらとても嬉しいことなのに、簡単に取れるようになっちゃったからねえ…。そんなにどんどん取らせなくたっていいのに」
えーと、それはつまり、「移民が多すぎるからもっと制限するべきだ」と言っているわけ?
その人が年を取っているから外国人が多い環境に馴染めないのかも知れないし、単にその人が保守的なだけかもしれないけど… その人はいつも優しい、いい人なんだけどなあ…
と、外国人の僕は、ちょっと考えてしまったのだった。
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