2000年05月26日
文句あるなら訴えてみろー
以前起こった事故は、結局車の修理が必要なだけで、人が怪我したりはしていなかった。とりあえずめでたしめでたし、あとは双方の保険屋さんが協議して…と思っていたら、そうはならないらしい。車を貸してくれた友人は車両保険に入ってなかったのだ。つまり、こちらの保険会社は何もしてくれず、向こうの保険会社と自分たちが直接交渉しなくてはならないわけだ。
事故から2週間ほど経ったころ、向こうの保険会社から連絡があった。
「どういう状況で事故が起こったのか、双方のドライバーから事情を聞く必要があります。車を運転していたあなたの奥さんと話がしたいのですが、お願いできますか?」
私の妻はアメリカに来てまだ日が浅いので、英語でそういう話をするにはまだ困難があります。私はすでに彼女から十分話をしているので、私が答えるのではいけませんか?
「いえ、当事者と直接話す必要があります。そうでないと審査結果の有効な根拠になり得ません」
分かりました。ただし、彼女には通訳が必要です。私が立ち会って通訳することにしましょう。
「それも出来ません。通訳はAT&Tの電話通訳サービスにお願いします。もし良ければ、あなたもそれに参加して通訳が正しいかチェックすることも可能です」
そして、妻と何を話すか相談したあと、事情説明。話はそれほど込み入っているわけではない。
「左折しようと思って交差点の前で減速して停止したけど、その車線は左折車線ではなく、直進車線だった。止まった5秒後に、相手のトラックが後ろから追突してきた」
ここで判断を下すわけでも言い争うわけでもないので、保険会社の人はただ淡々と質問をし、答えを記録していった。非常に丁寧で好感の持てる話し方、対応だった。
事故について同僚と話すと、みんな同様のことを言う。
「保険会社の担当者は非常に親切で礼儀正しい。お金の話が出るまでは」
それからさらに1週間後、予想通りの手紙が届いた。
「今回の事故について、こちらの顧客(トラック)側に過失があったとは認められませんので、保険会社からのお金の支払いは一切ありません。審査の過程に不満がある場合には、以下の電話番号で確認することが出来ます…」
6000ドル(約60万円)の修理代がかかるような追突事故で追突した側に落ち度がないなんてことがあるわけないだろ!と思って「以下の電話番号」に電話したら、こちらが特別何かやってくれるわけではなかった。
「事故から何日で結論が出た?ああ、それなら「40日以内」の規則にはちゃんと則っている。ここでは審査結果の妥当性を判断できるわけではないんだよ。審査の過程でおかしなことがあった場合だけ、指導できるだけで…。一番いい方法は、裁判所に Small Claim の申請をすることだ…。」
よし、分かった。せっかくアメリカにいることだし、裁判やってやる!当然勝てるよな、この場合。
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