1999年10月18日

はいしっかりお口開けてー

航空会社は、それぞれ独自のマイレージサービスを持っている。どこが最初に始めたのかは知らないけど、きっとアメリカの会社なんだろうな。単位がマイルなんだから。

今年、夏休みで帰省したのに加えて日本出張を既に2回やっている僕は、ユナイテッド航空のマイレージのプレミアメンバーというのになってるはずだ、と思っていた。1年で25,000マイル以上飛んだ人が対象で、それ以降のフライト全てにボーナスマイルがついたり、空いているファーストクラスのカウンターでチェックイン出来たりするらしい。1か月ほど前に自分のアカウントの状況を見てみたら、マイル自体は30,000以上ある(日本往復は10,000マイル強)けど、プレミアになるにはあと5,000ぐらい必要、とあった。1回分、カウントされていない。という事は、アメリカに来てからn回目のカスタマーサービスだ。

非常にわかりやすく歯切れのいいカスタマーサービスの人の説明はこういうこと。僕の3回の往復のうち1回はコードシェア便(提携会社の便に自社の便名をつけて飛ばせる。その便は2種類の便名を持つ事になる。僕が乗ったのはUAXXXXだったけど、実際は全日空の機体(ちなみにポケモンジェット)で、全日空のサービスだった)。よって、これは正式のユナイテッドのフライトではなく、航空券に変えられるマイルは溜まるが、プレミアへのアップグレードにはカウントされない。残念でした。

ああ、なるほど......いや、ちょっと待て。

僕は今ユナイテッドのWebで、プレミアメンバーになる条件のところを見ている。そこには、「ユナイテッドのフライトで25,000マイル」と書いてあるだけだ。便名がUAで始まるんだったら、それはユナイテッドのフライトだろう?だから、加算されるべきじゃないのか?なに、Webには完全な情報は載ってないこともある、だと?じゃあ、マイレージプログラムのパンフレットのどこに「コードシェアは含まない」なんて情報が載ってるんだ?......ほら、載ってないだろう、これじゃ、僕がカウントされると思って券を取ったとしても仕方ないだろ。説明が十分されてないよ。これはカウントされるべきだ......それがルールだというのなら分かった、次からは絶対コードシェア便なんて使わないから、今回だけはカウントしてプレミアメンバーにしておくれ。もうすぐ日本に行く予定がまたあるんだから。

押し問答をしばらく続けたけど、結局僕の方が折れてしまった。「マネージャーを呼べ」をやったらもっと変わってたんじゃないか、と後で友達に言われた。でも、担当の人はしっかりちゃんとした対応をずっとしていたから、あまり激しく戦う気にはなれなかったなあ。パンフレットは不十分だとは言えるけど、それは彼女のせいではないし。

それからしばらく経って、今日。

何の気なしにまたマイレージの状況を見てみたら、数字が増えている。前回のフライトに、ボーナスとして3,000マイル加算されていた。なにか特別のプログラムがあるとは聞いた事ないし...プレミアメンバーは25%のボーナスが出ると聞いたけど、これは「本来プレミアメンバーとして飛んでいたはずのフライトのボーナス分」だろうか?つまり、カスタマーサービスに文句を言った事で、ある程度訴えが見とめられたってことなんだろうか?それならそれで手紙かなんかで知らせてきてもいいはずだがなあ。下手するとボーナスの存在に気づかないじゃないか。

どこかで聞いた覚えがある。
「日本人は決まりがあったら守ろうとするが、外国人は都合の悪い決まりは変えようとする」。
僕は最近、筋の通らない決まりに文句をつける事が多い。このままエスカレートすると、ただのイチャモンの領域に入って行きそうな気がする。しかし、もし声を上げることで毎回利益が得られる(好子が出現する、とも言うのかな?)なら、エスカレートしていく人もたくさん居るだろう。そして、声を上げる人が多くなると、だんだん社会全体が声を上げる事を人々に要請するようになる。声を上げない人は不利益を被る、という形で。そうして、アメリカの"Speak up"の精神が育まれる...と、僕はその過程を追体験しているのだろうか。

Trackback on "はいしっかりお口開けてー"

このエントリーのトラックバックURL: 

"はいしっかりお口開けてー"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "はいしっかりお口開けてー"

"はいしっかりお口開けてー"へのコメントはまだありません。

Post a Comment

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •