1999年04月25日

しかし日本人は意識が低いので

"The MATRIX" と言う映画を見てきた。純粋に楽しめるシーンと、2次的な意味で楽しめるシーンが交代で出てくる、非常に面白い映画だった。まだ観ていない人のために細かい説明はしないが、かなり込み入った内容の、完璧なSFである。現実と非現実、未来、コンピュータ、闘い、あたりがキーワードだろうか(目茶苦茶陳腐な説明だなあ)。

部分的に日本が出てくる映画は珍しいわけでもないが、この映画でもいたるところに出てきていた。メインコンピュータの画面に表示されるのは左右逆転した「半角カナ」と数字の意味の分からない羅列。主人公が闘いを学ぶときも、まず習うのは柔術。空手、カンフー、テコンドーその他も学んだと思うと、次のシーンでいきなり掛け軸のかかった床の間でリーダーと対決。このシーンで大笑いしたら、笑っていたのは僕だけだったみたいだ。

舞台設定が未来かつ非常にミステリアス。従って、コンピュータも闘いもなにかしら新鮮な、馴染みのないものでなくてはいけないのだろう。そこで思い付いたのがアジア、と言うわけだろうか。製作者がどれぐらい深い意図を込めているのかも、アメリカ人の観客がどのように解釈するのかもあまりよく分からないが、そのおかげで、この映画については一緒に行った人たちよりも楽しめた気がする。2次的にだが。

ところで、こちらで映画を見るたびに思い出すものがある。日本にいた頃に聞いたことがある「アメリカでは...」の話。

「アメリカでは、映画の最後のスタッフロールが終わるまで、観客は席を離れずにちゃんと見ている。スタッフロールも映画の一部分であり、最後まで見るのが楽しい映画を作ってくれた人への敬意の顕れであるという意識がきちんと浸透しているのだ。しかしそれに比べて日本は...」

嘘だ、絶対。

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