1999年03月11日
あなたもそのうち分かるわよ
同僚のKは、中国出身。大学入学前に両親の都合でアメリカに移ってきた。いつもニコニコ、とても楽しそうにしているけど、ちょくちょくとても驚く主張をする。そして、絶対に主張を引っ込めない。
僕は見なかったけど、ある日、テレビニュースで日本のヤクザの特集をしていた。彼女は非常に興味を持って見たそうで、次の日のランチでそれが話題となった。自然に僕が質問の的となる。
「なんで小指を切るの?」
それはその人が何か決まりに反する事をした場合に...
「ふーん、変なの。じゃあ、街で見かけたらすぐに分かるんでしょ?」
まあ分かる人もいれば、分からない人もいるよ。僕は実際に指が短い人なんて見たことないし。
「でも、ヤクザは日本中どこにでもいるんでしょ?」
そんなことはないよ。大都市にはたくさんいるだろうけど、それも地方によって違うよ。僕が住んでいたところは都市の大きさの割にはヤクザなんてほとんどいないところだったし...
「ウソよ、本当はどこにでもいるはずよ。あなた知らないだけよ」
じゃあ、君はどうやって知ったんだ?日本に住んでたわけじゃないだろ?
「だって、テレビで『アメリカのマフィアみたいなもの』って言ってたもの。マフィアはアメリカ中どこにでもいるのよ」
日本について話すと、大抵は「変だ」「やだやだ」が結論となる。
「日本では、女性の意見は尊重されないんでしょ?」
昔は確かにそうだった。で、最近は前に比べるとずいぶん変わってきたけど、特に年寄りではまだそういう考えを持っている人は少なからず...
「ああ、やだやだ。そんな国に住むことにならなくて良かった。そんなところに住んでる人の気が知れないわ」
じゃあ中国はどうだったんだ、と言うとそちらもあまりいい答えは返ってこなかった。いろいろと非生産的なことをやる必要があり、言論の自由は認められず、文化大革命なんてとんでもないことをするし...
「だから、そういうバカバカしいものから逃れてアメリカに来たの。ここは自由だし、機会は平等に与えられるし、変なプレッシャーを感じることもない。本当に良かったわ」
ということは、今まで持ってなかった自由を与えられたから嬉しくて、なんでもかんでも思いついたことを主張している... と、これはさすがに飛躍しすぎか。取り消し取り消し。
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