1999年03月08日
まったく仕方ない奴らだな
同僚Dは開発グループのリーダー格。かなりの日本びいきで、今までに10回近くも日本で休暇を過ごしている。日本食も大好きで、ことある毎に「日本は素晴らしい、また日本に行きたい」と言う。
先日、彼は日本出張から帰ってきた。例によって「楽しかった、素晴らしかった」を連発していたが、彼と一緒に行った別の同僚Jには、Dが日本好きだとは感じられなかったようだ。Dは信じられないほど失礼だったそうだ。
マネージャ抜きのエンジニアだけでのミーティングに、数人の日本人とDとJが参加したそうだ。そこでの議題はマネージャによってあらかじめ決められていたが、Dはそれだけでは少し不満で、議題をもう少し違ったものにしよう、そちらを決めた後で元の議題について話し合おう、と提案した。しかし日本人たちはその提案を受け入れず、もともと決まっていた議題を片付けよう、と議論を始めようとした。するとDはその場ですぐさま、Jに向かって大きな声で
「ほら、これが日本人のビジネスの典型例だ。上司の言うことに反対する事が出来ないだろ?」
アメリカ人の日本に対する理解は以前よりずっと進んでいると聞く。様々な情報を得ることによって、日本通だと自称する人も時々見かける。日本の文化が interesting だと言う人もたくさんいる。しかし、それは実は表面的な報道を鵜呑みにし、実際に訪問しても表面的に珍しい「違い」を見て喜んでいるだけのように見えることがある。動物園に行って「わあ、象って鼻が長いんだなあ」と言って満足する子どもはたくさんいるが、1頭1頭がどう違うかに注意を向ける子はそれほど多くはない。
Dは相変わらず日本を褒めまくり、そのうちしばらく住んでみたいとも言っている。このもやもやした感覚を彼に話すべきか、話すとしたらどう話せばいいのか、僕には良く分からない。
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