1999年02月24日

知らないようだから教えてやろう

アメリカでは、長距離電話(国際電話含む)の会社は、自分で選んで申し込む。会社は安い値段をはじめとする様々なサービスを提供し、消費者はその中から選択する。サービスのバリエーションは多く、選択の幅は多いと言えるだろう。従って競争も激しく、電話会社を変えるためのダイレクトコールも時々かかってくる。

朝、AT&Tから電話がかかってきた。
「おはようございます。御機嫌はいかがですか?」
「ねむいー」
「それでは、いつ頃ならよろしいでしょうか?」
「んー、起きたから今でいい」
「それでは御説明します。そちらは、707-XXX-XXXX 番ですね?今、お得なプロモーションを行なっています。あなたは、長距離電話、国際電話はどこに良くおかけしますか?..... えー.... 日本ですと、AT&Tに加入すればただいま1分間26セントの料金で御利用できます」
「高いよー」
「今はいくらで、どちらの電話会社を使っているのでしょうか?」
「1分17セント。プライマス」
「えー、それでは、1分間26セントで、これから6か月毎月25ドル分無料通話できる、と言うことではどうでしょう?」
「それじゃあ5時間以上話せばAT&Tの方が高くなるじゃん」
「でもこれ以上の決定権は私には.... いやいや、えーと、それなら...... 毎月30ドルの無料通話では?」
「それでも月6時間以上でそっちの方が高いじゃないか」


そこで、「ちょっと待ってくれ」の声とともに、しばらく間があった。作戦を変更したらしい。
「大体、プライマスって言うのはどこの会社なんですか?私は15年AT&Tで働いてきたけど、そんな名前は聞いたことがない。本当に1分間17セントなんですか?東海岸あたりにたくさんある小さな会社の1つなんじゃないの?あなたは東海岸に住んでるんですか?」
「あなたは僕の電話番号を知ってるんじゃないの?」
質問に質問で返す戦法は良く効くなあ。

「分かった、あなたはかなりインテリジェントな人らしい(わーい)から、詳しく話しましょう。アメリカと海外を繋いでいる線を自前で持っているのは、3大電話会社のAT&T、MCI、Sprint だけです。他の会社はそこから線を借りているわけです。回線使用料と中間手数料を払わなければいけないのに、3大会社より安い料金で営業できるのは変だと思いませんか?17セントなんて安過ぎる」
「それじゃ、なんでその料金と十分張り合える割引料金を提示したわけ?その料金で営業できるからでしょ?」


「分かりました、AT&Tに変えたくなったらいつでもお電話下さい。それでは」
僕はAT&Tの電話番号を知らない。でも、あの料金なら変えても良かったかもなあ。

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