1999年02月09日
これも仕事だから
会社で転んでしまった。階段を走って登って蹴つまづくとは情けない。全然たいした怪我ではないけれど、血が流れている。これは一応消毒しといた方がいいなと思ったけど、今日は土曜日だし、周りには薬がない。このまま車に戻ると車が汚れそうだし...
「一番早い方法は、これじゃないか?」
と、友人Jが会社内のセキュリティの緊急番号に電話した。
「緊急ではないんだけど、友達がちょっと怪我をした。応急手当用の薬箱がどこにあるか分かる?」
向うはあれこれと細かいことを聞いているらしい。結局、セキュリティの人が道具を持ってこっちまで持ってきてくれることになったそうだ。
その人は救急箱を持ってくるなり、
「君の名前は?どう書くの?じゃあ、ここに書いて」
「ここの従業員?従業員番号は?」
え?え?薬だけでそんなことを答えるの?と思いながら答えたら、トランシーバーで誰かと連絡を取りはじめる。まるで自分が骨でも折って動けない重傷患者のような雰囲気になってきた。
そして手当開始。薬つけて、ガーゼ当てて、テープでとめて終り。テープでとめる直前になってもう一人の人が手袋持って登場。そこで手袋してももう遅いと思うんだけど、規則では怪我の手当には手袋をする事になってるそうな。僕が病気持ってたら困るもんね。
そしてまた質問の嵐。
「正確に、どこで転んだのか?階段の途中か、登り終ってからか?」
「階段で滑ったのか、それとも踏み外したのか?(どう違うのだ?)」
「電話した人の名前と従業員番号は?」
「君はこの部署の従業員か?席はどこにある?」
「君の直属上司の名前は?(げ!!)」
すべての緊急電話は文書化されなければいけないそうな。確かに、この後この傷が破傷風になって、僕が会社を訴えたりしたら困るのだろう。そう言えば、手当の間に「自分は医者じゃないから、あとでちゃんと見てもらうように~」と5回ぐらい言われた。普通の人は、こんな怪我では病院なんか行かないと思うけどな。
夜、スーパーに行って取り替え用のガーゼとテープと薬を買ってきた。この7ドルは、労災申請すると会社に払ってもらえるのだろうか?それにしても、薬の効用書きがここまで知らない単語ばかりとは思わなかった。どの薬が小さい怪我用の消毒薬なのか、捜し当てるのに30分以上かかった。これは残業代に認定してもらえるのだろうか。申請する気はないけど。
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