1999年01月29日
ワシの若いころはのう
Traffic school に行ってきた。さすがに4時間ずつの8時間は長かった。
程度の軽い交通違反なら、これで記録から違反ポイントが消えることになる。アメリカでは、違反記録が残ると自動車保険の値段が一気に2倍近くなるので、警察に捕まったら講習を受けるのはほとんど義務のようなものらしい。
2日連続で 18:30 から、時間厳守。時間になったらまずドアに鍵を掛けてから授業が始まるよ… と聞いていたので時間通りに行った。会場は違反の裁判で行ったところと同じ、裁判所の小さい法廷。確かに夜空いている部屋ではあるけど、こういうのも合理的と言うのかな。さすがに講師が裁判官席に座ったりはしなかったけど。
部屋のドアには「はだか禁止、半ズボン禁止」の文字。部屋の中の目につきやすいところに「飲食厳禁」の文字。傍聴席に生徒が座って話を聞く。小さい法廷だから、普通の床に安い椅子が並べてあるだけ。この椅子に1時間以上座ったらお尻が痛くなりそうだ。
講師はありがちな退職した警官。小さい声でボソボソと、特に面白くもない軽い冗談を交えながら話しはじめる。これが4時間も続くのか… と思ったところに、遅刻者登場。でも講師は何も言わない。時間厳守じゃなかったのか?更に「ずっと座ってるのは辛いだろうから、適当に立ち上がって歩き回ってもいいし、空いてる椅子を好きに動かして足を乗せても構わない。長くて大変だけど、まあ30分ぐらい早めに切り上げるから」
これは当り講師かも知れない、とその時思った。
後はひたすら聞くだけだと思っていたら、それは大きな間違いだった。受講者は講師に次々と質問を浴びせる。講師はどんな下らない質問にも驚くぐらい長い答(とそれから連想する思い出話)を返す。
「パトカーはオートバイのスピード違反もレーダーで調べるのか?」
「65マイル制限の道では75マイルまで捕まらないのは本当か?」
「警官に『車の中を捜索したい』と言われても断れるのか?」
「引っ越しても免許証の住所更新をしなかったら罰金をとられるのか?」
「警官はプライベートな時間でも銃を持ち歩くのか?」
2日間、8時間、ビデオの時間を除いてほとんどが質疑応答で終ってしまった。質問しない人たちは堂々と本を読んだり宿題をやったりもしてたけど、講師は全然構わない。少しは「この動きは違法、こうすれば合法」と言った説明やシートベルトの締め方のビデオ上映もあったけど、これは絶対に「安全運転講習」ではないな。受講者は次に捕まらないための情報収集に努め、講師は思い出話と自慢話を楽しそうに話す。言うなれば「退職警官の世間話」。それなりに面白かったけど。
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